初めて赤ちゃんをもつ不安を解消!「パパママクラス」からパパ・ママ始めませんか?更新日:2021年01月25日

初めての赤ちゃんはうれしいけれど、何を準備したらいいかわからない。そんな声に、助産師や保健師がお答えします!
佐倉市では、初めての出産を予定しているパパ・ママを対象として、「パパママクラス」を開催しています。ここでは、パパとママが、妊娠中から産後のママの身体や心の変化、赤ちゃんの身体のしくみ、パパとママのコミュニケーションなどを講義形式で学び、赤ちゃんの人形を使った沐浴の実習などを行っています。

パパ・ママに安心を与えたい!

パパママクラスを企画している佐倉市健康増進課の保健師・高橋さんに、お話を聞きました。

―まず、パパママクラスについて教えてください。

パパママクラスでは、保健師や助産師から、産後のママの身体の変化や生活の注意点、赤ちゃんの特徴やパパにできることなどの内容を中心に、講義と実習をとおして参加者にお伝えします。
初めてパパ・ママになる方は、具体的な産後のイメージが持ちにくいので、赤ちゃんがなぜ泣くのかDVDで学んだり、家事や育児の分担度合いをパパ・ママで話し合うワークを行います。
また、実習では、赤ちゃん人形を用いた沐浴体験、パパがマタニティジャケットを装着した妊婦体験(※)など、妊娠中から赤ちゃんを迎える気持ちが準備できるような内容になっています。

(※)妊婦体験は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、現在中止しています。

講義風景

―パパママクラスは、どういったことを目的に開催しているのですか?

初めてパパ・ママになる方に、妊娠・出産・育児についての正しい知識を身につけてもらうことと、参加者同士の交流を促して、子育ての仲間づくりのきっかけにしてもらうことを目的としています。

また、パパに直接お話しできる機会があまりないので、夫婦で話し合うワークや実習を通して、妊婦さんの身体の変化やいたわりの気持ち、育児協力の大切さを伝えることも大事だと考えています。

保健師の高橋さんにインタビュー

―パパも参加してくれていますか?

はい。ほとんどがパパ・ママふたりで参加してくれています。ときには、パパだけで参加してくれる方もいますよ!ですので、新しくパパ・ママになられる方には、気軽に参加してほしいですね。

パパママクラスをはじめったきっかけも、核家族化や共働き夫婦が増えてきた社会的な変化にあります。パパの積極的な育児参加が必要不可欠な時代になってきたなかで、夫婦で協力して育児することの大切さを伝え、パパ自身が育児に対して自覚を持てるような場をつくりたいと思っています。

パパママクラスに参加してくれたパパ・ママからは、「出産や育児に対する漠然とした不安が和らいだ」、「親になる実感が湧いた」とか、「ママにどのようなサポートや声掛けができるのか考えるきっかけとなった」といった声が寄せられています。

―佐倉市では、パパ・ママになる方をどのようにサポートしていきたいと考えていますか?

パパママクラスや妊婦さんを対象としたマタニティクラスなどをとおして、初めて子育てをされる方の不安や悩みに向き合っていきたいと考えています。
私たち保健師や市保健センターでは、育児書どおりにいかない子育てに悩むパパやママの身近な相談相手として、一緒に解決の糸口を考え、親になるサポートをしていければと思っています。妊娠や出産、育児をする中で、悩みを抱え込む前に、気軽に相談していただければ!

パパ・ママのペースで育児を!

パパママクラスに参加した新米パパ・ママにお話を伺いました。

―なぜパパママクラスに参加しようと思ったのですか。

母子手帳を市役所でもらったときに、このクラスを紹介いただいて、パパを誘って参加しました。初めて赤ちゃんを産んで子育てするのに、何をしていいのかわからなかったので、心の準備ができればいいかなと。
また、周りに赤ちゃんを持つ方もいないので、赤ちゃんに接する機会もなく、これは勉強しないといけないなと感じたのも参加した動機です。

沐浴の説明を聞くパパ・ママたち

―参加してどうでしたか。

講義や沐浴体験を通して、赤ちゃんのことを知ることができて良かったです。とくに、赤ちゃんが泣くことについて、なぜ泣くのかなどの情報を得られ、とても参考になりました。

沐浴体験の様子

参加したパパ・ママからは、ほかにも「育児に気負いすぎなくて良いことを教えていただいて、気が楽になりました」や「赤ちゃんの沐浴を体験できる機会がなかなかないので、今回の実習は、とても貴重でした」など、出産・子育ての不安が少し和らいだといった感想をいただきました。

■パパママクラス
パパとママが話し合いながら、今後の育児を考えることができる教室です。
保健師や助産師が、初めて赤ちゃんを迎えるパパ・ママに、ママの身体のこと、産後の育児分担などをお伝えします。
また、赤ちゃんのお風呂(沐浴)体験等も実施し、参加者からは好評を得ています。

【対象】
初めての妊娠で、妊娠20週から28週(妊娠6~8カ月)頃の方。
【内容】
・佐倉市での産後の手続き、健診について
・産後のママの健康と生活について
・赤ちゃんの生活について
・夫婦で話し合う育児
・沐浴実習

■マタニティクラス
歯科医師や栄養士、保健師、助産師から、妊娠中の食生活や健康管理などについて学ぶ教室です。同じ時期に出産を控える妊婦さんと知り合え、心強い「ママ友」ができるとても良い機会でもあります。

【対象】
初めての妊娠で、概ね妊娠20週から28週頃(妊娠6~8か月頃)までの方。
【内容】
・歯科医師による「妊娠中のお口の健康」について
・助産師による「妊娠中の生活」について
・栄養士による「妊娠中・授乳期の栄養」について
・保健師による「妊娠中のサービスや産後の手続き」について

※新型コロナウイルスの感染が心配な方や都合が合わない方、希望クラスが定員に達していて参加できない方などに向けて、各クラスの開催日に合わせて、講義内容の動画配信もしています。

パパママクラス、マタニティクラスについて、詳しくは、ホームページ(佐倉市公式)をご覧ください。