佐倉市の大型野外音楽イベント「くさのねフェス2018」潜入レポート更新日:2018年10月19日

BUMP OF CHIKENをはじめ、多くのミュージシャンを輩出している佐倉市。「くさのねフェス」は、2017年に佐倉市で初の大型野外音楽イベントとしてスタートしました。2018年9月2日にはvol.2が開かれ、昨年の佐倉市主催の形から、民間主導での初めての開催となりましたが、県内外を問わず多くの出演者が集まり、昨年以上の熱気と感動に包まれながら無事終了。今回は、ライブありフェス飯ありワークショップありの会場の模様をたっぷりお届けします。

総勢42組がアツいライブパフォーマンスを披露

今年の出演者は、昨年の29組からどーんと増えて42組! 「Red Gym」「Blue Forest」の2ステージに加え、今年から新たにアコースティックステージ「Rose Green」が登場。バンド演奏はもちろん、アコースティックの調べにもゆったりと浸れるフェスにパワーアップしました。

「Red Gym」では、佐倉市発のギターロックバンド・月がさ、数々の大型フェスに出演するココロオークションなど、勢いに乗るバンド勢が観客を盛り上げます。昨年に引き続き大トリを飾ったのは、今秋メジャーデビューの大注目バンド・Halo at 四畳半。代表曲「リバース・デイ」、観客の合唱が夜空に響いたアンコール曲「シャロン」などを熱演。Vo.渡井さんが何度か叫んだ「佐倉市出身のHalo at 四畳半です!」というMCは、地元への愛にあふれていました。

隣の「Blue Forest」に登場したのは、結成30周年のオヤジバンド・DEUCE 、ギター1本で観客を魅了したYuya Takahashiさんなど。バラ園の中にあるアコースティックステージ「Rose Green」には、日ごろから佐倉の音楽を盛り上げようと活動しているジ・オチムシャーズ、NHKバリバラに出演経験のあるシンガーソングライターの清水裕治さんらが登場しました。

地元の食材を楽しめる、本格フェス飯

「くさのねフェス」は、飲食店も大充実。佐倉市で愛されているお店、千葉県産の食材を使ったお店など、メインディッシュ・サイドディッシュ・デザート・ドリンク合わせて20店舗以上が出店しました。さらに、無農薬野菜やハンドメイドアクセサリーのお店もラインナップ。ここではすべてのお店を紹介できなくてごめんなさい!

京成佐倉駅から徒歩3分のイタリアン「Trattoria Noce(トラットリア ノーチェ)」も出店して、パスタやグラタン、イタリアワインなどを販売。なかでも、その場で燻製する自家製ベーコンは、肉厚でジューシーな味わいが絶品です。

佐倉市で米や野菜を栽培する「たに農園」では、自家栽培の農産物をふんだんに使ったメニューを販売。コクのある苦味の自家製ビール、フレッシュなにんじんジュースなど、どれもライブのおともにぴったり。

親子でワクワクできるワークショップにも注目

大人だけでなく子どもも一緒に楽しめるのが「くさのねフェス」の魅力。会場に足を踏み入れると出迎えてくれたのは、大小さまざまなシャボン玉。シャボン玉遊び体験ができる「代々木公園シャボン玉」では、子どもたちが夢中になってシャボン玉を飛ばしていました。

「むかしあそび」ブースでは、牛乳パックとペットボトルを使った船づくりなどを体験。定年以来、子どもに昔の遊びを広める活動を行なっているというオーナー(なんと帽子も牛乳パック製!)から手ほどきを受け、子どもたちはとっても楽しそう。ほかにもミニアクアリウムや木製カメラ、缶バッジづくりなど、いろんなワークショップが並んでいました。

「くさのねフェス」実行委員会会長、白幡氏からのメッセージ

昨年は佐倉市が主催した「くさのねフェス」ですが、今年は民間に運営が委ねられ、ますますアツいフェスに。実行委員会の会長を務める白幡延幸氏は、佐倉市上志津のライブハウス「Sound Stream sakura」を経営。さまざまなアーティストと交流があり、佐倉市の魅力を誰よりも発信したいと考える一人です。

白幡氏には、「くさのねフェス」にかける情熱や今後のビジョンをお聞きしました。

くさのねフェス18は、市とも協働しつつ、民間主催で開催しました。

会場時刻前、昨年では観られなかった「オープン待ち」の列を観た時には、期待を持って頂けているんだと実感しました。出演者は、降る雨も味方にするように演じてくれていて、心強く感じましたね。

動員数は約1500人。2017年に実施した市主催のくさのねフェスとほぼ同じ動員数を達成しました。動員数が増加した訳ではないですが、昨年の開催から今年の開催を待ってくれている人がいたことは間違いないですし、有料化したにもかかわらず動員数を維持できるということは、継続したことでの発見でした。

ステージ、音響、出店、会場受付、ボランティアスタッフと、イベンターなどの仲介を入れずに実行委員会を中心に運営。至らない部分もありましたが、本当の意味で、佐倉の民間でやり抜きました。そこには佐倉市の協力・支えがあり、本当に助けになりましたね。

今回、佐倉の民間で開催したこと自体が価値のあることだと思います。くさのねフェスを続けていくことでアップデートしていきたい気持ちが今、湧いています!

来年でとうとう3回目。

くさのねフェスの姿がどうアップデートされて、今後どのように続いていくのかの岐路を迎える気がしています。むしろ来年のほうが試されると思いますし、来年もくさのねフェスを佐倉市の皆さんと盛り上げていきたいです。