出演映画が数々の映画祭で受賞!~佐倉市出身の俳優・榎本桜さんインタビュー~更新日:2020年07月15日

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019」を皮切りに、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した映画『いつくしみふかき』。この映画に出演しているのが、佐倉市出身の俳優・榎本桜(えのもと さくら)さん。
のびのびと過ごした幼少期から俳優を志した理由まで、終始笑顔で語ってもらいました。

出演映画が数々の映画祭で受賞!

――俳優・プロデューサーとして関わっている映画『いつくしみふかき』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019の「ゆうばりファンタランド大賞」を受賞しましたね。おめでとうございます!

ありがとうございます。この映画がはじめて受賞した賞で、とても思い入れがあります。「ゆうばりファンタランド大賞」は、お客さんが一番喜んだ観客賞で、ぼくらが目指していたものだったのでとてもうれしかったです!

――『いつくしみふかき』では、主人公の舎弟という役で出演しています。役づくりで気にかけていることは?

役をやるというよりは、役の一番の親友、代弁者になるような感覚で向き合っています。
自分のことって人に説明しづらいじゃないですか。でも親友のことなら、良いとこも悪いとこも説明できると思うんですよ。
その役が、どんなものが好きで、どんなことを経験しているか、時間をかけて共感する作業を増やすことも必要だと思います。
撮影の1カ月くらい前には、役づくりのためパンチパーマにしました(笑)

映画『いつくしみふかき』より。左から2番目が榎本さん。右端が主演の渡辺いっけいさん。

今回の撮影では、愚痴もなく楽しい環境で、尊敬する先輩方と一緒に芝居ができたことに感謝しています。
面白い人たちと一緒にいられるというのは、自分も面白い人間になっている証拠でもあると思っているんですよ。そうした環境で『いつくしみふかき』が製作されたからこそ、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019はじめ多くの受賞につながったと思います。

俳優の道へ

――なぜ俳優の道に進むことを決めたのですか?

幼少期の思い出が大きいと思います。
自分の家が夜9時には寝なければいけない家だったんですね。ただ、「金曜ロードショー」だけは観て良く、眠い目をこすって、父親や母親と話したりする楽しい機会でした。その映画に出ている人になりたいと思ったのがきっかけです。

――俳優のやりがいって何ですか?

やっぱり、映画を観てくれたお客さんの反応をみたときですね。楽しかったでもいいし、つまらなかったでもいい。映画は、人の人生に影響を与えるものだと思うので、そう考えるとやりがいを感じますね。

――初監督作品の『宝物の抱きかた』は、佐倉市を舞台に撮影していますね。

はい。自分たちの会社で作った最初の作品です。
自分自身が心穏やかに撮影できる場所が佐倉だなぁと思って、佐倉で撮影を決めました。映画は、地元の知り合いの家など、ほぼ全編を佐倉市内で撮影しました。

佐倉で過ごした子ども時代

――どんな子ども時代を佐倉で過ごしたのですか?

かっこつけマンで、人に注目されたい子でした。みんなより早く髪にジェルを付けたり(笑)
近くの田んぼでザリガニを採ったり、蛍をみたり、自然の中でよく遊んだり…佐倉では、子ども時代に子どもらしい時期を過ごしていたと思います。

――佐倉は、自然が豊かですよね。

佐倉は、東京に行こうと思えば行ける距離ですが、住んでいて空気が違う。京成線に乗っていると、佐倉に入ったときに雰囲気が変わりますよね。それまでの住宅街から一気に自然が開けるというか。

小学校の同級生同士で結婚している友達が何組もいて、今も地元に住んでいます。自然豊かで、子どもを育てる環境が良く、子どもが子どもらしくいられる場所が佐倉。市外の方も佐倉に来てもらえたらなと思います。

――今後の展望を教えてください。

自分たちで映画を作って、俳優として出演し、公開しているので、次に撮りたい映画も決まっています。常に新しい環境下に身を置くことで、停滞せずに俳優を続けていきたいと思います。

■映画『いつくしみふかき』公開情報
出演:渡辺いっけい、遠山雄、平栗あつみ、榎本桜、三浦浩一、眞島秀和、塚本高史、金田明夫
監督:大山晃一郎
脚本:安本史哉、大山晃一郎
配給・宣伝:渋谷プロダクション
公式サイト:http://www.itukusimifukaki.com/
あらすじ:悪魔として村から追放された父と悪魔の子として育った息子。お互い実の親子だとは知らないまま、二人の共同生活が始まる。事実を知ったとき、人は罪を赦すことができるのか。

■榎本桜プロフィール
1985年、新宿生まれ、佐倉市育ち。俳優・映画監督・プロデューサー
生まれるときに、広い家に住むため、家族で佐倉に引っ越し、高校生まで過ごす。
映画『いつくしみふかき』(2020年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019「ゆうばりファンタランド大賞」他多数受賞)をはじめ多くの作品に出演。
初監督作品『宝物の抱きかた』(2018年)は、ほぼ全編を佐倉市内で撮影。

榎本桜公式サイト

映画『宝物の抱きかた』公式サイト

佐倉市公式youtubeチャンネル「佐倉市出身俳優、映画監督・榎本桜さんインタビュー」

https://www.youtube.com/watch?v=K2r7y2pFOUU